永久寺 天台宗寺院で養光山金碑院と号す。永久寺の創建年代等は不詳ながら14世紀南北朝騒乱の頃とされ真言宗寺院で唯識院と号していたといいます。その後、白岩寺と改められ、大乗坊さらに蓮台寺と変遷を重ね、宗旨も先にあげた真言宗から禅宗そして日蓮宗と移り変わってきたようです。江戸時代に入って、出羽の羽黒山の圭海という行者によって天台宗の寺となります。さらに寛文年間、幕臣山野嘉右衛門、号して藤原の永久という方が、諸堂を再建し境内地も拡張・整備され、寺院名も永久寺と改められ、中興の祖となられました。日光道中にもほど近く江戸五色不動のひとつ目黄不動が祀られている。樹齢一千年を越える松の木が、境内にある。■宝物

南北朝期 板碑二体
運慶作 阿弥陀如来像
慈覚大師御作 不動明王像
智證大師御真筆 不動尊一幅
山野嘉右門所蔵 太刀 (刃渡り三尺五寸)
槍  (刃渡り二尺八寸)
台東区三ノ輪2-14-5